肺は、人間が生きていく過程で重要な器官の一つです。肺は、酸素を体内に取り入れて食べ物の分子と結びついてエネルギーを生み、酸化することで二酸化炭素を体外に出しています。
私たちが生きていく中で、必要不可欠な働きをする肺ですが、実は、がんと言う病気の中で最も死亡率が高いのが、肺がんなのです。
2001年のデータによると、肺がんによる推定死亡者数は、15万7000人以上にもなります。その中で男性が約9万人、女性が約6万7000人です。肺がんは、全てのがんによる死亡者数の約28%を占めています。
肺がんは、45歳~70歳に最もかかりやすい病気です。また、肺がんの死亡率は男女ともに高く、その原因は喫煙が大きく関係しているといわれています。
その他の原因として、ストレスなど様々な要因が考えられるが、肺がんの発症率は喫煙の量や期間に比例して高まっていきます。
また、喫煙者だけでなく、受動喫煙によって周りの人にも危害が生じます。
近年、女性の喫煙者の増加に伴い、以前に比べて肺がんにかかる女性が増加しています。症状は、激しい咳や血が混ざった痰(血痰)が出るなどがあります。
肺がんは、肺細胞から発生する原発性肺がんと、他の身体の部分から転移するがんに分かれます。呼吸器系器官の病気として、肺がんの他に、喫煙などの原因で起こる肺気腫やウィルス感染による肺炎や気管支炎などがあります。
肺は、心臓と並んで生きていく上で最も重要な器官のため、禁煙など生活を見直してみましょう。