子供がかかりやすい病気の一つに「水痘」(水ぼうそう)があります。主に10歳未満の子供がかかりやすい病気で、毎年12月から7月に多く8月以降に減少していきます。
感染経路として空気感染・飛沫感染で、水疱液に触れることによる接触感染もあります。潜伏期間は2週間程度で、全身に直径3~5㎜程度の赤い発疹が徐々に数日に渡って出てきます。
水疱に膿が溜まりやがてかさぶたへと変化して治癒します。概ね1週間程度で完治します。
発熱が無い場合や39度以上の高熱が出る場合もあり、人によって症状に違いが出ることもあります。
一般に一度発症すると、二度と発症することはないとされていますが、抗体自体が消えてしまうと再発する可能性が高くなります。
実際に再発した例もあり、免疫力の低下や疲労やストレスによって帯状疱疹として発症する場合もあります。高熱が出ている場合に、市販薬の解熱剤を服用した時は、医師に服用した薬を教える必要があります。
これは、市販薬の多くが大人向けに作られており、その中に含まれる成分の一つアスピリン(アセチルサリチル酸)が小児を死に至る危険性を持っているためで、小児用鎮痛剤として、アセトアミノフェンが含まれている薬であれば服用しても問題はありません。
感染した場合は、早急に専門医(小児科など)で治療することが望ましいです。早期治療で症状が軽くなる為で、成人の場合、特に初感染した時も同様です。
成人での初感染の場合は肺炎等の合併症を引き起こす場合がある為です。予防方法としては、ワクチンの接種が第一です。