査読されない論文とは?

査読をする学術雑誌に投稿したからといって、必ず査読されてコメントと共に返ってくるという訳ではありません。特にハイ・インパクト・ジャーナルと よばる国際的に認知度の高い学術雑誌では、査読者を割り当てる前に、編集者、編集局または編集委員会などで論文を一瞥し、“不適切”として、著者へ論文不 掲載の旨を連絡することが多々あります。以下によく見られる即時却下の理由を並べてみました。通常、編集局からの通知には、ごく簡潔に理由が書かれている かと思われます。詳しい理由を聞くよりも、以下のような行間があることを考慮し、論文を書き換えたり違う投稿先を探すことをお勧めします。

医学英文校正

1. 「書式を変更してください」といわれた場合
それぞれの学術雑誌によって、書式の規定がかなり違うものです。特に投稿されてくる論文の数が多い編集局では、論文のタイトルや摘要が、一瞥して“あるべ きところにない”というだけで、その論文を即時返却することがあります。これは、書式を直して再投稿したら必ず査読者が割り当てられるという訳ではありま せんので、編集局にとっても著者であるあなたにとっても、ただの時間の無駄使いでしかありません。同じ学術雑誌への再投稿は可能ですが、必ず書式の規程を よく読み、二回目は完璧を期して挑みましょう。