新型インフルエンザ

2020年、世界中でパンデミックなり、人名、健康、経済に大きな被害をもらたした新型コロナウィルス。これほど規模が大きくないにしても、このようなウィルスによる疫病は世界のあちこちで常に起こっています。

『喉元過ぎれば・・・』とはよく言ったもので、既に人々の記憶にはほぼ残っていないようですが、約10年前にも、新型インフルエンザが流行しました。

2009年の春頃から爆発的に流行し、世界中を震撼させた新型インフルエンザ。インフルエンザなんて、誰もが一度はかかった事があるのに、なぜこれだけ恐れられているのでしょうか。ニュースだけに惑わされずに、しっかりと新型インフルエンザの知識を身につけ、予防や感染してしまった場合の対処に役立ててください。

まず新型インフルエンザは、2009年の4月、メキシコと米国で発生しました。豚から発生したという事で豚インフルエンザとも呼ばれます。このインフルエンザ発生の前に、鳥インフルエンザが流行し何人もの死者が出たことから、豚インフルエンザも同様に致死率の高いインフルエンザなのではないかという疑念を持たれた方も多い事でしょう。しかし実際は、新型の豚インフルエンザの方が毒性はずっと低い事がわかっています。

毎年のように流行する季節性のインフルエンザと新型インフルエンザの違いは、ウィルスがこれまでに流行したことのない新たな型で、免疫を持っている人がいないため、誰で感染する可能性があるという事。そしてワクチンも新たに作らなければならないという事です。

感染した場合どうなるかと言うと、一般的な季節性のインフルエンザと同様に、発熱、倦怠感、喉の痛み、咳、鼻水などの症状が出ます。吐き気や下痢といった胃腸の症状が出る場合もあります。ほとんどの場合、無理をせず安静にしていれば、数日間で軽症のまま回復します。

ただ一部の人は重症化する場合もあります。糖尿病や喘息などの持病を持っている人、妊婦、幼児、高齢者は重症化する可能性が高いので、体調を崩したら早めに医療機関にかかりましょう。

新型インフルエンザの感染経路は、くしゃみや咳などの飛沫感染、手から手へ移り、それが口や目から体内にはいる接触感染です。人ごみは避ける、手洗いをこまめにするなどが感染予防につながります。殺菌ジェルなどを常に持ち歩き、手が洗えない場合などに使用すると良いでしょう。