妊娠後期になると、お腹の張りや痛みが定期的に起こるようになってきます。お腹の張りは子宮の収縮が原因で起こり、生理的な現象であるため心配する必要はありません。
お腹が張って苦しいときは、横になって安静にしていると、大抵は痛みが和らいでいきます。なかなか痛みが引かない場合や、数分おきにお腹が張るようなときは早産の可能性もあるため、すぐに医師の診察を受けましょう。
職場で急にお腹が張ってきたときは、休憩室で休んだり、立ち仕事の場合は椅子に座って休だりするようにしましょう。外出先でもベンチなど、横になって休めるところを探しておくと安心です。
また、妊娠後期になると手足がむくむという人が多く見られます。これは赤ちゃんにたくさんの血液を送るため、血液中の水分が多くなることが原因です。むくみ対策としては、食事の塩分を減らし、足のむくみがひどい場合は足を高くして寝ると良いでしょう。弾性ストッキングやソックスなども販売されていますので、着用すると効果的です。
出産が近づいてくると、陣痛が起こるようになります。生理痛にも似ており、下腹部に鈍い痛みが走るようになります。最初は冷たいものを食べてお腹を壊したような感覚になる人が多く、痛みもすぐに引く場合が多いです。
これは前駆陣痛と呼ばれており、陣痛の前触れといえます。陣痛は出産が近づくにつれて、規則的に起こるようになっていきます。
陣痛が15~30分おきに繰り返して起こるようになれば出産のサインであることが多いため、病院に連絡します。看護婦さんが指示をくれるはずです。病院までかかる時間をあらかじめ考えて、なるべく早めに病院へ向かいましょう。