日本人女性の死亡率で乳がんは上昇傾向にありますが、逆に欧米では減少傾向にあることをご存知でしょうか。乳がんは乳房を自己検診することでしこりを見つけることが出来る唯一の癌です。
2009年7月28日に歌手の川村カオリさんが38歳という若さで乳がんの為に亡くなりました。生前の川村さんはピンクリボン運動にも積極的に関わって、乳がんを早期発見することの重要さを訴えてきました。川村カオリさんだけではなく、乳がんにかかった人は早期発見することの大切さを訴えています。
このように、メディアを通して自己検診で予防や早期発見が可能だと知られているにも関わらず、日本人女性の乳がんによる死亡率が上昇傾向にあるのは、検診や予防が十分に活用されていないことも理由としてあげられます。
乳がんを予防するには3つの方法があります。まずは先にも述べたとおりの、触診です。お風呂に入ったときなどの習慣にすれば簡単に出来ます。
次はマンモグラフィによる検査です。若い年代には向かない検査で、40歳以降の年齢に有効の検査方です。欧米では、このマンモグラフィによる検査が進んでいることが乳がんが減少している理由としてあげられています。
マンモグラフィとは、乳房のレントゲンです。乳房を2枚の板でぐっとはさみ、撮影します。しっかりと撮影するためにかなりギューっとはさまれるので、少し痛いですが、すぐに終わります。
最後は超音波検査です。若い人に向いている検査方法です。ジェルをつけた器具(ロールオンタイプのデオドラントに感触が似ている)で乳房、脇の下をなぞり、中の様子の画像がコンピュータに表示されます。素人が見ても何がなんだかよくわかりませんが、しこりがあったり、リンパの腫れがあれば、技師さんにはしっかりわかります。
マンモグラフィは健康診断にも取り入れられていますし、超音波検査も簡単に出来ます。
癌に対しては有効な治療法が確立されていません。だからこそ、定期的な検診が大切であることを自覚するべきです。早期に発見された癌は、完治する確立も高いのです。