ミス”と一言で言っても、タイポからデータの書き換えまで、色々なものがあります。しかし大きな落とし穴は、案外見落としがちなところに・・・。今日はそんなミスに焦点を当てて考えてみたいと思います。
英文校正
1. 統計にみられる単発的なミス
研究を多方面から分析しようとするあまり、各サンプルの大きさが小さくなりすぎたり大きくなりすぎたりして、正確な統計ができなくなることがあるのはご承 知の通りです。しかし、分析に没頭するばかりに、思わずこの落とし穴にはまってしまう論文が後を絶ちません。特にAd hocな統計をしたときには、必ず基本に帰り、統計の最初のクラスで学んだ“初歩的な間違い”が犯されていないか確認するよう心がけましょう。
2. 思い込みによるミス
研究のデザインとは、研究の目的、つまり“知りたいこと”を明確に理解し、それを解明する手段を考える作業です。しかしその過程には、私たちが日常生活や 先駆者達の研究成果を前提にした仮定、別名“思い込み”、というものがつきものです。何を計測するのか、どう計測するのかなど、研究のデザインを考えると きは、自分の仮説を証明するためだけでなく、どんな反論に対しても説明できるような、思い込みを極限に減らしたデザインをするよう心がけましょう。