デジタルノマドという生き方

世界各地を旅をしながら仕事もこなす「ノマドワーカー」が話題になっています。企業に属して毎日通勤し、旅行へ行くのは休暇を取って、というのが当たり前の事でしたが、ここ数年でその概念を打ち破る「デジタルノマド」という生き方を実践する人が世界中で増えています。

デジタルノマドという生き方

トラベルブロガーは元祖デジタルノマド?

数年前から、インスタグラム等のソーシャルネットワークで活躍し始めたインフルエンサー達。彼らは独自の目線でファッションや様々な商品レビューや旅の様子を美しい写真と共にアップして、沢山のフォロワーを抱えています。

その中でもトラベルインフルエンサーは羨望の的。世界各地の絶景を前にポーズを取り、息をのむような素晴らしい写真を次々にアップして人々の「旅欲求」を駆り立ててきました。彼らの多くはトラベルブロガーであり、独自のおしゃれな視点で旅のブログを書き、宣伝収入を得たりしています。彼らこそ、元祖デジタルノマドと言えるでしょう。

フリーランスがノマド化

プログラマーやウェブデザイナー、ライターといった人達が企業に雇用されるのではなく、フリーランスとして活躍する機会が多くなってきました。副業を認める企業も増えてきていますし、フリーランスが仕事をみつけるのに役立つ、クラウドワークスやランサーズといったシェアリングエコノミーが一般に浸透してきた事も理由のひとつと考えられます。

毎日満員電車に乗って通勤し、夜遅くまでオフィスで働き、付き合いの飲み会や接待などで自分の時間が取れない企業戦士としての生き方に疑問を持つ若い人が増えている事も事実です。

シェアハウスやコワーキングスペースといったインフラも発達し、デジタルノマドが働きながら各地を転々とできるサービスも充実してきました。最近では、定住地を持たないアドレスホッパーという生活様式を支えるサービスも登場しています。住居のサブスクリプションシステムで、月に定額を払えばそのサービスが運営している全国にあるハウスに住めるというもので、旅好きなフリーランサーには嬉しいサービスです。

コロナ禍で加速、リモートワーク

2020年に世界を襲ったコロナウィルス。オフィスへ行かずに自宅のPCからネットを通じて仕事をする人が一気に増えました。ITなどの業種では特に、Zoomなどの便利なツールを活用すればオフィスにいなくても業務がこなせる事がわかりました。インターネットというインフラ、これまでオフィスでやってきた事をオンラインでこなせる数々のツールが登場しています。

コロナ禍中にあっては海外を飛び回る事はできませんが、また気軽に海外旅行へ行ける環境に戻っても、リモートワーク、テレワークという働き方は今後も定着していくでしょう。