インターネットで投資、FX

投資と言えば、少し前までは株や不動産が一般的でした。それも、ある程度お金を持っている人に限られた特権のようなものでした。若いサラリーマンなどで、このような投資を行っている人というのはごく一部の人でした。

しかしここ10年の間に、投資は人々にとても身近なものとなりました。すべてインターネットの発達のおかげです。インターネットは、人々が家にいながら、リアルタイムで株などの取引をする事を可能にしたのです。株が買い求めやすくなった事も手伝い、巷にはインターネットを利用して短期の株取引を行うデイトレーダーと呼ばれる人々が増えました。

しかし、何と言ってもインターネットを使った投資の人気ナンバー1はFXでしょう。FXとは、外国為替証拠金取引の略で、色々な国の通貨を取引し利益をあげようというものです。テレビCMなども頻繁にやっているので、ご存知の方も多いでしょう。

FXが株などの投資と異なる点は、とても少ない資本でできる事です。数千円から可能なのですから、学生だってできてしまいます。たかが数千円の投資でも、儲けられる額が大きいのがFXの特徴です。そのしくみを少し解説しましょう。

FXを始めるには、まずFXブローカーである業者を選び、口座を開きます。その口座に、保証金又は証拠金と呼ばれる、元手を入金します。最低額は業者によってまちまちですが、大体5000円程で大丈夫です。

通常、5000円分の外貨を売買して利益が出たとしてもたかがしれています。しかし、FX取引では、元手も50倍、100倍、果ては400倍もの金額の取引が可能なのです。この倍率をレバレッジと言います。FX取引を開始する際に、購入通貨を選び、レバレッジを設定します。仮に100倍を選んだとすると、5000円の元手で500,000円分の取引ができるというわけです。

5,000円でレバレッジ100倍、500,000円で、米ドル$1=90円を買ったとしましょう。$5,555です。そして後日、$1=100円になったので円を買い戻しました。$5,555×100=555,500円。55,500円儲けた事になります。

数日で10円も動く事はあまりないのでこれは極端な例ですが、元手が数万円、レバレッジを400倍にした場合を考えると、為替の動きが少なくても大きな利益をあげる事ができるしくみが理解いただけたと思います。

もちろん、利益が大きいという事は、為替レートが予想と反した動きをした場合、損失も多額になるということです。損失が出れば、まず口座に入金した保証金から支払われます。しかし、入金した保証金以上の損失が出ないように、注意を払わなければなりません。

大抵のFXソフトには、ロスカット、損切り、ストップロスと言われる機能があります。これは、損失が取引開始時に設定した額に達すると自動的にポジション(取引中の通貨のペア)を清算するというものです。また、保証金よりも損失が大きくなる前に自動的に清算する場合もあります。この機能が備わっていないと、知らないうちに多額の損失を出す可能性がありますので注意が必要です。